子宮頸がん検診

子宮頸がんとは?
子宮頸がんは、性行為の経験のある20~30代の女性に多く見られるがんであり、
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が主な原因となる性感染症の一つです。
子宮頸がんの予防方法
子宮頸がんを予防するためには、HPVワクチンの接種が非常に効果的です。
特に性行為を経験する前に接種することで、高い予防効果が期待できます。
しかし、予防接種だけでは100%防ぐことはできません。そのため、定期的な検診が重要です。
検診の推奨頻度
国は20才から2年に1回の定期検診を推奨しておりますが、現場に立つ私たち産婦人科医としては
- 性行為経験のある方:性行為を経験したら何歳であってもがん検診を定期的に受けることを推奨
- 好発年齢(20~30代)の方:1年に1回の検診を推奨
HPV核酸検出検査について
通常の子宮頸がん検診に加えて、HPV核酸検出検査(自費5,500円)を併用することで、より高い精度で子宮頸がんの早期発見が可能となります。
希望される方は、併用検査をご利用いただけます。
水沢地区の
子宮頸がん
住民健診
当院では、水沢地区の住民健診を市の委託を受けて毎年実施しております。
詳しい日程や対象者については、お問い合わせください。
定期的な検診を受けることで、早期発見・早期治療が可能となります。大切な健康を守るために、ぜひ検診をご活用ください。
子宮頸がん
精密検査
住民健診などで行った子宮頸がん検診陽性の方は、
以下の精密検査を受けることができます。
HPV核酸検出検査
- 主にASC-USの結果の方に行う検査です。
- 発がん性HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染しているかを調べ、今後の子宮頸がん検診の間隔の見定めや、子宮頸がん発病リスクの高低を判断します。
- 子宮頸管粘液をブラシでぬぐう検査です。
ジエノタイプ検査
- 100種類以上あるHPVのうち、数種類の発がん性HPVに感染しているかを検査します。
- 今後の発症リスクを予測することができます。
コルポスコピー生検
- コルポスコピーという膣や子宮頸部の表面を拡大する顕微鏡を用いた検査です。
- 子宮頸がん検診(細胞の検査)で異常が指摘された方を中心に実施します。
- 病変の範囲や程度を確認し、明らかながんの有無を調べる目的で行われます。
- 組織検査を伴う場合や細胞異常の経過観察の際にも実施されます。