
デリケートゾーンにできものができたことに気づいた時、
多くの女性はまず
「これはなんだろう?悪いものではないだろうか?」
と驚き、そして
「どこへ相談に行ったらよいのだろうか?」
と悩みます。
このできものが、痛いあるいは腫れている、つぶれて膿が出た、などがあった時には、我慢することもならない状況のため、とりあえず相談しやすそうなところに受診をすることでしょう。
しかし、そのできものが大して痛みやかゆみなどの症状もないのにどんどん増えて広がっていく、あるいは大きくなっていく、となった時に
「なんだろう?」
「悪性の腫瘍なのか?」
という恐怖心が増える中で、
「放っておいたら治らないかな?」
という一抹の期待もしつつ、
「本当に悪いものならどうしよう?」
「性感染症だったら相談しにくいなぁ。」
「場所が場所だけに男性の先生にじろじろ見られるのは切ないな、、、。」
などの不安が出てくると思います。
今日はそんなデリケートゾーンのできもののうち、
『尖圭コンジローマ』
に焦点を当てて、読んだ方が安心して
「すぐに病院へ行って診てもらおう!」と思えるお話をしていきたいと思います。
目次
陰部性器に“できもの”ができたとき、まず知ってほしいこと

陰部性器にできものができた時、
「もしかして性感染症?」
「がんだったらどうしよう…」
と不安になる理由、
それは、気づかないうちにいつの間にかできている、痛くもかゆくもない、
と様子を見ていたら増えて広がってきた、その状況に尽きると思います。
毎日お風呂で洗っている場所だから、でき始めに気づいても良さそうなのに、
なぜ気づかなかったのだろうか?
いつの間に大きくなっていたのだろうか?
と、できものに気づいたときはひとによっては不安を通り越して恐怖さえ感じるかもしれません。
そして、次に考えます。
「性感染症だったとしたら、どこでうつったのだろう?」
「こんな大事なところにがんなどできたら、その先私はどうなってしまうのだろう?」と。
場所が場所だけに周囲に相談しにくく、そして理由がもしも性感染症だったなら余計に相談できない、と思い悩まれるかもしれません。
そうしているうちにさらに時は過ぎて、病変はさらに広がっていってしまう、そんなことになりかねません。
放置しない!広がっていく病変
想像していただくと簡単に分かっていただけると思いますが、病変は小さい方が治療は短期間で済みます。1個のできものよりは複数個のできものの方が、1個1個取るにしても時間がかかるのは分かりますよね。1個のできものを1個ずつ取るよりも複数個まとめて取るとしたら、皮膚に傷がつく範囲が広くて皮膚の再生に時間がかかってしまうのも分かりますよね。
1個でもあれば婦人科に相談を
また、痛くもかゆくもないからといって、大丈夫とか怖いから放っておこう、とした時に、できものが性感染症であれば時間と共に病変が広がっていってしまうのは当たり前ですし、たとえ小さな1個のできものでさえも取ってみたらがんだった、ということもあります。
自己判断・放置が危険なケースもやっぱりあるのです。
なので、陰部性器のできものについて、まずは正しい知識を持つことが第一歩です。
そして、できたら気づいた時点でご相談いただけるとありがたいです。皮膚のできものといっても、場所が陰部性器ですから、もちろん婦人科にご相談ください!
尖圭コンジローマとは?|原因・感染経路と特徴

尖圭コンジローマとは?
では尖圭コンジローマとは一体なんでしょう。
それはHPV(ヒトパピローマウイルス)による性感染症です。
実は私たちの皮膚の上にはHPVが常にいるとされています。そして100種類以上もの型があり、感染をすることで害を及ぼす型(がんを引き起こす高リスク型、良性腫瘍を引き起こす低リスク型)と害を及ぼさない型があります。
尖圭コンジローマはこの良性腫瘍を引き起こす低リスク型のHPV6型と11型が原因の約95%です。
感染経路は?
HPVの感染経路は主に性行為です。
特に陰茎周囲にHPVが多く存在しているため、特に仮性包茎の男性は、毎日入浴中にきちんと包皮を剥いて洗う必要があります。
また、海外の報告ではありますが、異性との性経験のある女性の84.6%が一生に一度はHPVに感染すること、尖圭コンジローマを発症している人からパートナーへの感染による発症は75%以上であることが推計されます。
性行為以外の感染
尖圭コンジローマの性行為以外での感染については、出産経路を介した母子感染、他人の使用したお風呂の椅子やタオル・トイレの便座やウォシュレットなどからもあります。
潜伏期間は?
感染から発症までの潜伏期間は3週間~数か月(平均して2~3ヶ月)が一般的です。
ただし、ウィルスの活動性や感染したウィルス量、本人の免疫力や加齢の問題などで潜伏期間は大きく異なり、平均よりもずっと早く尖圭コンジローマが出来てしまう場合や、何十年と発症までに時間がかかることもあります。
日本における年代別報告数によると、一番多く発症している年代は性交の経験の多い20~30代ですが、20~24歳までは男性よりも女性の方が多い、という特徴があります。
尖圭コンジローマの見た目と症状|写真・症例でよくある形

最初は毛穴が触るような小さなイボから始まり、広がるとカリフラワー状とかニワトリのとさか状のものが外陰部・会陰部・肛門周囲にできていきます。
一つとは限らず、気が付くと複数できている場合が多いことと、膣の中や子宮口にできることもあります。
※ここから先は実際の患部の写真が表示されます。不快感を伴う可能性がありますのでご注意ください。
【閲覧注意】コンジローマ実際の症例写真を見る(クリックして表示)
イボだけで自覚症状がないことも
症状はイボがあるだけで自覚症状がないことが多いです。
イボのある場所に合わせて、皮膚にかゆみがあることもあります。
外陰部や会陰部の皮膚にできた場合や膣内にできた場合、こするような物理的刺激があれば出血することもありますが、まれです。
粉瘤(アテローム)とは?|ニキビやできものとの違い

皮膚にできる良性のできものの一つに「粉瘤(ふんりゅう)」があります。
アテロームや表皮嚢腫ともいいます。
これは皮膚に何らかの原因で袋状のたまり場ができ、その中に皮膚の角質や皮脂がたまってしこりになるものです。
皮膚のある場所であれば全身のどこにでもできるので、外陰部や足の付け根である鼠経部にもできます。黒い点のような毛穴詰まりかな、と思う場所の奥に皮膚が膨れているような様子があれば粉瘤です。
特に痛みやかゆみなどの症状はありません。
袋の中にたまった角質や皮脂は自分では外に出すことができないので、次第に粉瘤は大きくなっていくことがあります。
大きくなった粉瘤はさわると膨らんでいるので、イボのように感じるかもしれません。また、粉瘤ができる原因はよく分かっていません。
ただ性感染症ではありませんので安心してください。
袋に細菌が感染し炎症を起こすと、赤く腫れて痛みを生じたり、それが自然と潰れて膿が出るケースもあります。
いずれにしても治療法は切除するというものです。
皮膚の中の袋状のたまり場をくりぬく手術で、局所麻酔で日帰りで行うことができます。
感染して炎症を起こしたものに対しては切除のほかに抗生物質の処方も同時に行われます。
尖圭コンジローマと間違えやすいできもの

尖圭コンジローマと見間違えやすいイボは次のようなものが代表的です。
フォアダイス
1~2mmくらいの大きさのイボです。
これは皮膚にできる脂肪の塊で生理的な変化です。皮脂の分泌が増える思春期以降の男性に多く見られ、唇や性器周辺にできることが多いです。形や大きさが揃っていて、かゆみや痛みなどの症状はありません。できてしまったら自然に消えることはありませんが、病気ではないのでほうっておいても問題ありません。
もしも尖圭コンジローマとの区別がつかない時、また切除する治療を希望されるときは、非常にデリケートな部分のイボなので、きちんと皮膚科にご相談いただきたいと思います。
自分で何とかしようとして、かえって細菌感染などで炎症が起こると大変です。ただし、病気ではないので治療は自費診療になります。
局所麻酔をして電気メスで焼く、CO2レーザーで蒸散する治療などが一般的なようです。
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
これはHPV 2型、27型、57型の感染によりできるイボです。
皮膚にできた小さな傷からウィルス感染を原因としてできます。小児を中心とした若年層に多く、手足に主にでき、小豆~エンドウ豆くらいの大きさで、イボの表面が乾燥しているのが特徴です。
主に感染者との直接的な接触によりできますが、公衆浴場やプールやジムなどの公共施設の利用により感染することもあります。
痛みやかゆみなどの症状はなく、治療は液体窒素で焼く方法、医療用のはさみで直接切除する方法、サリチル酸の外用薬を塗る、などで治療します。
主に皮膚科で診療しますが、およそどの診療科でも対応可能です。
お気軽にご相談ください。
膣前庭部乳頭症
尖圭コンジローマではないかと心配して来られる方の中で一番多いのが、「膣前庭部乳頭症」という状態です。
これは小陰唇の内側で膣入口部のあたりにある正常組織です。
かなり小陰唇を開いて広げないと分かりにくい場所にあり、イボ自体も小さいです。
症例写真
他院(銀座ヒカリクリニック)さんの症例写真になりますが、以下リンクよりご覧いただけます。
https://www.ginza-hikari.jp/casephoto-category/sick10
尖圭コンジローマとの鑑別方法
膣入口部の粘膜と同じピンク色をしており、おおよそは左右対称にあり、その場所以外にはないこと、すべてのぶつぶつの形が揃っていることで尖圭コンジローマと鑑別します。
たまたま陰部を鏡で見た時、あるいは念入りに触ってみたときに、(実は前からあるのに気づいていなかっただけで)初めて見つけたりすると、びっくりしてご相談になるケースが多いように感じます。
何度も言いますが、膣前庭部乳頭症は取る必要のない正常組織です。
尖圭コンジローマとがんの関係|子宮頚がんとの違いは?

先にもお話したとおり、尖圭コンジローマの原因は主にヒトパピローマウィルス(HPV)の性行為による感染です。
低リスク型と高リスク型のHPVについて
100種類以上あるHPVには、良性の腫瘍ができる低リスク型と子宮頸がんの発生を引き起こす高リスク型があります。
尖圭コンジローマのHPV
尖圭コンジローマの原因ウィルスは、6・11型
子宮頚がんのHPV
子宮頸がんの原因ウィルスは、16・18型
原因ウィルスの型が完全に異なるため、尖圭コンジローマ=がんではありません。
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)について
現在、子宮頚がんの発症を予防する予防ワクチン(HPVワクチン)があり、小学校6年生~高校1年生は公費により約10万円かかるワクチンを無料で接種することができます。
予防ワクチンは3種類あり、2価ワクチン、4価ワクチン、9価ワクチンになりますが、これはHPVの型の感染をいくつ予防できるかという意味です。
- 2価は16、18型の2つ
- 4価は6、11、16、18型の4つ
- 9価は6、11、16、18、31、33、45、52、58型の9つ
のHPV感染を予防できます。
つまり、尖圭コンジローマを予防するならば、4価か9価のワクチン接種が有効です。4価のワクチンにおいて臨床試験のデータによれば、尖圭コンジローマの8割を予防することが分かっています。
性行為後でも効果はゼロではありません!
ワクチンの効果が一番発揮されるのは性行為を経験する前のワクチン接種することですが、性行為を経験した後でも効果は全くゼロではありません。
ご興味のある方は是非産婦人科医にお気軽に相談いただきたいと思います。
妊娠中やパートナーへの感染リスクは?

妊娠中の尖圭コンジローマが見つかったら?
妊娠すると免疫力が低下することから、感染したまま皮膚の中で眠っていたHPVが目を覚まして尖圭コンジローマが発症するリスクが高まります。
妊娠するまで何もなかったのに急に妊娠後に尖圭コンジローマができた、という人は多いです。しかも痛みやかゆみの症状がほとんどないため、「あれ?」と思っているうちにどんどん増えていくことがあります。
赤ちゃんに感染する尖圭コンジローマ
妊娠中の尖圭コンジローマの一番の問題は、経腟分娩の形の出産の時に、外陰部や膣内や子宮口に尖圭コンジローマができたままになっていることです。
赤ちゃんが産道を通るときに尖圭コンジローマのHPVに感染すると、生まれた後に咽頭から気道にかけてイボができる「咽頭乳頭腫」を発症します。
気道にイボができることで呼吸困難を起こし命に関わるため、産道からの感染率は低いですが、産道にある尖圭コンジローマの数が極端に多い、範囲が広いなどの場合には帝王切開での分娩を余儀なくされることがあります。
産道感染を起こさないために、妊娠中に見つかった尖圭コンジローマは治療をしておくべきと考えます。では、妊娠中にできる治療というと、次の方法があります。
妊娠中のコンジローマ治療
イミキモドクリーム(べセルナクリーム®)を塗布する、液体窒素で凍結する方法、電気メスやレーザーで切除したり焼灼する方法、です。
・イミキモドクリーム
イミキモドクリームは妊娠中に使用した場合の安全性が確立していないため、治療が危険性を上回る場合に使用します(イボが小さい、個数が少ないなどで早く治ると予想される場合、つまり長期に漫然と塗布し続けなくても良い状況の場合にはクリームを選択しても良いと思います)。
・液体窒素凍結法
液体窒素凍結法は主に皮膚科での治療になります。
液体窒素凍結法、電気メス・レーザーなどの手術的治療は尖圭コンジローマの数が多ければ多いほど、一つずつつぶしていく治療のため時間がかかりますが、確実にイボを取っていくことができます。
妊娠中にきちんと治療を行い見た目上の完治をした場合、その後の妊娠期間中に再発することはまれです。ただし、本当に完治したのかどうかはイボが完全に無くなってから最低でも3ヶ月は様子を見る必要があります。
パートナーと性行為を再開するタイミング
尖圭コンジローマは一見イボが無くなって完治したようでも皮膚にはHPVが残っていることがあります。前述のとおり、本当に完治したのかどうかはイボが完全に無くなってから最低でも3ヶ月は様子を見る必要があります。
また、特に液体窒素凍結法、電気メス・レーザーなどの手術的治療は少なからず皮膚の表面が傷んだ状態になっていますので、その傷が癒えるまで約1カ月は性行為は避けた方が良いでしょう。
再発と免疫の関係
見た目上の完治をしても、皮膚の中には尖圭コンジローマの原因となるHPVが消滅しているとは限りません。残っているウィルスがまた活性化してイボを作らないためにも、免疫力が下がるような体の状態になることは避けなければなりません。
再発はさせないためには?
高度の疲労、栄養不足、ストレスなど、避けられるものは避け、免疫力アップを心がけましょう。また、新たな感染を防ぐ一つの方法として、HPVワクチンの接種をするのも良いでしょう。

性病検査の重要性
他の性感染症にかかっていると尖圭コンジローマになりやすい。
一つの性感染症を持っていることで他の性感染症にかかりやすくなることが分かっています。
尖圭コンジローマが見つかった時には他の性感染症にもかかっていないかどうかも検査をすることが大変重要です。
尖圭コンジローマの治療法|再発率と治療期間の実際

尖圭コンジローマの治療には、イミキモドクリーム(べセルナクリーム®)を塗布する、という方法があります。病院を受診し、尖圭コンジローマの診断がついた場合には、保険診療で薬を処方してもらえます。
イミキモドクリーム(べセルナクリーム®)
このクリームは、皮膚に住み着いているHPV自体を撃退し殺す効果がありますので、実際にイボが出来ている時、イボが見えない状態に完治した状態で再発を予防するためのアフターケアとして使用することがあります。
イミキモドクリームの使用方法
イミキモドクリームを処方されたら、自宅でご自分で就寝前に1日1回、週に3日(例えば月、水、金など)、尖圭コンジローマのできているところに、軽く刷り込むようにして塗布します。
塗布した部分はガーゼや絆創膏などで覆わないようにしてください。塗ったままでお休みいただき、6~10時間経った起床時に、塗ったクリームを石鹸と水やお湯で洗い流します。
イミキモドクリームの注意点
原則16週間まで薬の処方が可能です。違う言い方をすれば、16週間で治る程度の尖圭コンジローマに使用して下さい。
塗って2~3日するとポロッと取れるわけではなく、徐々に小さくなっていくというイメージですので、時間がかかりそうな大きなものや個数の多い物、範囲の広いものは電気メスやレーザーで焼灼、液体窒素凍結療法、医療用のはさみで切除する、などの方法を選択した方が良いでしょう。
イミキモドクリームの副作用
イミキモドクリームの副作用としては、塗った場所の赤み、ただれ、表皮剥離(皮膚の表面が剥けてしまう)、腫れ、痛み、などがあります。
粘膜は特に刺激を強く感じるため、膣口や尿道口にはクリームが付かないように塗布してください。まれに発熱、頭痛、筋肉痛などのような全身症状が出ることもあります。
いずれにしても、使用した際に気になる症状がある時には、処方した主治医に相談をしてくださいね。
放置しても大丈夫?自然治癒の限界と放置のリスク

何度も言いますが尖圭コンジローマはHPVによる感染が原因で生じます。
感染力よりもご自身の免疫力の方が高いようであれば自然にイボが消えていく可能性もありますが、たとえ小さくても自然に消えてなくならないこともあります。
イボが目に見えて出来ている状態であれば、パートナーへ性行為を通じて尖圭コンジローマの原因となるウィルスをうつしてしまう可能性が高いです。
また、放置して自然にイボが消えても完治したとは言い切れず、皮膚に原因ウィルスが残ったままになれば再発するリスクが出てきます。
他の性病やイボとの見分けは困難
ご自身の判断だけでは、陰部にできたイボが尖圭コンジローマと他の病気(梅毒・HIV・子宮頚がん・外陰がんなど)によるイボとの鑑別が難しいこともあります。
他の感染症の可能性も
前述しましたが、一つの性感染症を持っていることで他の性感染症にかかりやすくなることが分かっています。つまり、尖圭コンジローマが「他の性感染症を持っているがために発症した」ということもあるということです。
放置しないで受診を!
もしも元々の性感染症を放置しておくことで命に関わる状態になったら大変です。
小さいから、1個しかできていないから、と「様子見」するのではなく「一度受診を」して、ご相談いただきたいと思います。
何科を受診するべき?婦人科・皮膚科の使い分け

「尖圭コンジローマかもしれない!?」
と心配になったときは、性器や陰部のものであれば、女性はまず婦人科にご相談ください!
皮膚の病気だけど、場所が場所だけに皮膚科の先生に見せるのはちょっと恥ずかしい、という方もいると思います。しかも男性医師だったらどうしよう、とも思いますよね。
もちろん皮膚科にも女性の医師はいますが、婦人科も女性医師が多い科です。
尖圭コンジローマは婦人科をおすすめします!
尖圭コンジローマは性器や陰部周囲といった明らかに見える場所だけでなく、膣の中や子宮口にもできることがあるため、病変の完全チェック・治療には女性は断然婦人科をおすすめします。
婦人科の内診台は必ずお一人ずつしか入れず、お隣りの方の様子が見えることもありませんし、内診台のあるスペースには医師と看護師しか入れません。個室ないしはカーテンでしっかりと囲まれた、プライバシーの配慮された場所でしっかりと診察することができますので、ご安心ください。
たかき医院の尖圭コンジローマ治療
当院では、まずはお話を聞く診察室も個室、内診台もプライバシーの配慮された場所を確保しています。
外来では、
・性器の周りにできたイボは何なのか
・性感染症なのか
というご質問から、
・性器の周りにできたイボなのでどこに相談に行ったらよいかわからずにひどくなってしまった
・パートナー以外の人との性行為でうつってしまったので早く治したい
・尖圭コンジローマの再発を繰り返しているのでちょっとした性器周りの症状が気になるので診てほしい
などの相談を日々いただいており、可能な限りその場でご心配がなくなるように丁寧な診察と説明を心がけております。
当院での治療は、イミキモドクリーム(べセルナクリーム®)を塗布する、電気メスやレーザーで切除したり焼灼する方法、が選択できます。
場所や範囲や状態によって一番効率よく治療できるものを、患者様の立場に立ってご提案いたします。
常時女性医師による当日レーザー治療も対応!
たかき医院では常時女性医師が対応して、かつ当日レーザー治療も行うことができます。お気軽にご相談ください!
よくあるご質問(FAQ)

Q. 尖圭コンジローマは性交しないとうつりませんか?
A. 海外の報告ではありますが、異性との性経験のある女性の84.6%が一生に一度はHPVに感染すること、尖圭コンジローマを発症している人からパートナーへの感染による発症は75%以上であることが推計されます。尖圭コンジローマの性行為以外での感染については、出産経路を介した母子感染、他人の使用したお風呂の椅子やタオル・トイレの便座やウォシュレットなどがあります。
Q. 自然に治ったように見えるのですが?
A. 放置して自然にイボが消えても、それで完治したとは言い切れず、皮膚に原因ウィルスが残ったままになっていることがあります。原因ウィルスが残ったままであれば、ご自身の免疫力が下がったときなどにウィルスが活性化し、再発するリスクが出てきます。目に見えない状態になったとしても、尖圭コンジローマの治療薬であるイミキモドクリーム(べセルナクリーム®)を塗布し、皮膚に残っているHPV自体を撃退し再発を予防しましょう。
Q. 妊娠中でも治療できますか?
A.妊娠中でも治療できます。イミキモドクリーム(べセルナクリーム®)を塗布する、液体窒素で凍結する方法、電気メスやレーザーで切除したり焼灼する方法、が選択できます。出産までに尖圭コンジローマが残っていた場合に、状態によっては分娩方法が帝王切開になってしまうため、主治医とよく相談して、出産までに治療しておきましょう。
Q. パートナーも検査・治療が必要ですか?
A.はい、パートナーの方の診察は絶対に必要です。尖圭コンジローマを発症している人からパートナーへの感染による発症は75%以上であるという海外からの報告があります。女性は婦人科へ、男性は泌尿器科へご相談ください。
Q. 婦人科で診てもらえますか?
A.女性の尖圭コンジローマは婦人科での診察・検査・治療が可能です。是非お気軽にご相談ください。
まとめ

昨日まで気づかなかったイボが性器や陰部周囲にできているのに気づいたとき、たいていの女性はドキッとするでしょう。
そして、それがたいして痛みやかゆみなどの症状がない場合、場所が場所だけに誰にも知られずに自然に治ってくれたらと願うことでしょう。
性器周りのイボで尖圭コンジローマやがんであることは一般的な婦人科診療をしている診療現場において、そう多くはありません。
大半は、治療の必要のない生理的なもの(フォアダイス、膣前庭乳頭症)、ちょこっと切除すれば治るもの(粉瘤、毛嚢炎など)です。
お仕事が忙しくなかなか病院受診できない方も多いかと思いますが、尖圭コンジローマはその日のうちに治療して終わりにできることも多いので、イボが小さいうちに少ないうちに、そしてひとにうつさないうちに、是非受診していただけたらと思います。
たかき医院では常時女性医師が対応して、かつ当日レーザー治療も行うことができます。お気軽にご相談ください!
新潟県のたかき医院について

女性の身体と心の健康は、日々の生活を豊かにする上で非常に重要です。
たかき医院では、一人ひとりの患者様が安心して、そして前向きに健康と向き合えるよう、きめ細やかなサポートを心がけています。十日町市にお住まいの方だけでなく、アクセスしやすい津南町、南魚沼市、湯沢町からはもちろん、県内、県外(お近くの長野県)からのご来院も心よりお待ちしております。
どんな些細なことでも構いません。ご自身の身体に気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。専門の女性医師とスタッフが、親身になってお話を伺い、最適な治療プランをご提案いたします。
デリケートゾーンのお悩みは、たかき医院まで
デリケートゾーンの乾燥や違和感にお悩みの方へ
「陰部の出血」
「膣の乾燥」「萎縮性膣炎」
「陰部ヒリヒリ」
「性交痛」など
ホルモンを使わず粘膜を若返らせる
モナリザタッチ治療で改善が期待できます。
当院では、女性医師による
丁寧なカウンセリングと
個室対応で安心してご相談いただけます。
ご予約はこちらからどうぞ
皆様の健康と笑顔のために、たかき医院が全力でサポートさせていただきます。
